'03年購入。
お馴染みエリック・クラプトンのシグネーチャー・モデルではあるが、ちょっと変わり種。
作ったのは、最近ずっとエリック本人用のギターを作っているトッド・クラウス。
彼もFender Custom Shop のマスター・ビルダーの一人である。
通常のエリック・クラプトン・シグネーチャーはネックがVシェイプだが、これはUシェイプ。(私はUが好きだ)
ヘッドにある筈のエリックのサインが無い。(エリックのファンではないので、これも嬉しい)
このモデルの優れているところは、あのエリックの【ブラッキー】を基に、様々な工夫改良を重ねて、実に使い易いギターにしたところだ。
エリックの基本はやはりGibsonのハムバッキングの音だ。
Fender Stratoの'57年辺りの音を出しつつ、ブーストツマミひとつでGibsin系の音にすることが出来る様にした。
優れ物である。
このシグネーチャー・モデルが、世界中のプロギターリストの間で盛んに愛用されているのは、充分にうなづける。
この1本は最初に持った瞬間に、ネックがとても気持ち良く馴染んだ。
ボディー・バランスも抜群。
弦のテンションやピックアップとのレスポンスのバランスも、全く違和感が無い。
何よりも、素直でいてパワフルな出音が素晴らしい。
ミッド・ブーストを上手く使うと、守備範囲はかなり広い。
使える1本である。
Instruments Guitar No.1で紹介したア−ト・エスパーザのストラトは、トレモロ仕様にしているので、このトッド・クラウスのストラトは、トレモロをロックさせて、エリックと同じ使い方にしている。
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ピックアップはカスタム・ショップのヴィンテージ・ノイズレス・ストラトキャスター。 コントロール・ノブは上からマスター・ボリューム、アクティブ・マスター・トーン、ミドル・ブースター。 |
アルダーのボディーとメイプルのネックは4点でボルト・オン。 大きな白いカバーの中にはトレモロ・スプリング用のキャビティーと、プリアンプ用の9Vバッテリー・ホルダー。 |
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'57年タイプのスモールヘッド。
エリック・クラプトンのサインは無い。 トラスロッドの調節はヘッド根元の穴で行う。 |
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ヘッド先端にトッド・クラウスのマーク。 シリアルナンバーは#TK174。 ネックは超ストレートな柾目のメイプルのネック。 |
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一応付属しているトレモロ・アーム。ねじ込み式。 |
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トッド・クラウスが製作したという証明書。
登録は2002年8月24日になっている。
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テレビドラマ『温泉若女将』シリーズの中でも二回登場。
東ちづるさんの台詞に絡めて弾いたり、自分の台詞のバックに弾いたりした。
弾き易いので、気楽に使えるのが嬉しい。
渋い枯れた音からパワフルなディストーションまで、安心して使える。
頼りになるギターだ。
流石である。
ア−ト・エスパーザのストラトと共に、大活躍していくことであろう。
(撮影:光齋昇馬)

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