'78年購入。
私が初めてエレキ・ギターを買ったのは高校1年('70年)。
ギター小僧たちがジミー・ペイジのコピーに明け暮れていた頃だ。
私が買ったのは、Grecoの安いレスポール・スタンダードのサンバーストのコピーモデルで、なんとネックはボルト・オンだった。
それはそれは酷い、安い音だった。
次に買ったのもやはりGrecoのレスポール・コピーモデルで、成毛 滋モデル(やたらと
ネックが細かった)だった。
これでも随分良い音になった、と思っていたものだ。
それを何年も弾いていた。
そして'78年。
当時いつも楽器を買っていた吉祥寺の『ヒワタリ楽器』に、このレスポール・カスタム
が入荷した。
初めて弾く本物のGibson Les Paul 。
日本製のコピーモデルとはまるで違った音だった。
一音一音の存在感。中域の張り・艶。
そして弾き易さ。
流石は本物だと感心したものだ。
実はこの頃好きだった【エマーソン、レイク&パーマー】のグレッグ・レイクが、来日公演でベースからギターに持ち替えた時に、チェリー・サンバーストのレスポール・カスタムを弾いていたのだ。
ギターリストに拘りが無かった私は、
「グレッグ・レイクと同じだ!!」
と思って、このギターを買った。
まだあまりエレクトリック・ギターに詳しくはなかった私だが、良い楽器だと確信することは出来た。
実は'70年代初期にGibson製品は、作りがかなり雑になったらしい。
この'77年の頃にはどうやら回復をしたのであろうか…
それともこのギターの、個体としての出来の良さなのか…
しかもフラット・トップのレスポール・カスタムは、最も人気の無い機種である。
レスポール・マニアには相手にされない、悲しい存在なのだ。
そして非常に重い。
膝の上に乗せて弾いていると、足が痺れるくらいだ。
しかし、音はとてもとても気に入っていた。
当時エレクトリック・ギターはこのギターしか持っていなかったこともあり、本当によ
く弾いたものだ。
その後、何本もギターを買った。
買う時には必ずこのレスポールの音を思い浮かべて、比較して、勝っていると思った物を買うことが多かった。
ところが家に帰ってこのギターと弾き比べると、たいていこのギターの方が良いのである。
恐るべきギターである。
個体として大当たりだったのであろう。
レスポールらしい骨格のしっかりした音。
コントロールのし易さ。
弾き易さ。
派手さや希少価値は無いし、重くて困るが、
思った通りの音が出る
「なかなかやるな」
と思わせるギターである。
「一家に一本レスポール」の地位は、当分守られそうである。
※写真は準備出来次第、順次載せます。
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