'98年購入。
Fender Precision Bass の初期のタイプで、ボディーにコンター加工がされた第二期のモデル。
この一本はThe Who のベーシスト、故ジョン・エントウィッスル氏が所有していた物である。
彼が離婚した時、その莫大な慰謝料を払うために、200本以上あるコレクションの中から、約100本を売った。その内の一本。
彼がたくさんのコレクションを周りに並べて写っている有名な写真があるが、あの写真の左下の隅に写っているのがこのベースである。
お馴染み『ラフタイム』に入荷したのを知り、早速試奏しに行った。
このタイプを弾くのは初めてであった。
状態は非常に良く、独特の太いV型グリップのネックも意外な程弾き易かった。
音に存在感があり、何とも言えない魅力がある。
楽器自身が助けてくれないので、中途半端なピッキングをするとみっともない音が出る。
私より二つ年下のこのベース。
只でさえ珍しい上に、あのジョン・エントウィッスルの所有物であったという特別な価値もある。
出会ったのも何かのご縁と、思い切って購入した。
ブリッジは本来は二弦づつ乗せるツーピース・タイプであるが、ジョン本人の手で【Moon】の一弦づつのフォーピース・アジャスタブル・タイプに交換されていた。(オリジナルのブリッジも付属している)
そのためか各弦とも、どのポジションで弾いてもしっかりとサスティーンがあり、ピッチも正確であった。
しかしテンションが緩いので、私としては本来の裏通しのブリッジにしたかった。
ただのコレクションより使えるベースとして、この一本を生かしたかった。
そこで、当時の三鷹楽器ロックスポットの店長の岡部さんに頼んで、四弦独立にアジャスト出来る裏通しのブリッジを作ってもらった。
このブリッジは最近のFender製の様に、普通にブリッジ・プレートに弦を通す事も出来る。
ついでだからと、ブリッジ下にサスティン・ブロックも埋め込んでもらった。
裏通しに戻すことで、音の響きに艶が出る様になった。
スラップもOKである。
それでも'57年独特の音が生きている。
バンドのリハーサルで一度だけ使った。
さすがに曲を選ぶ(笑)
Led Zeppelin のジョン・ポール・ジョーンズが“Whole lotta love“で使っていた様に、ストレートで元気なロックにも向いているが、ファンキーな曲でとても良い味が出る。
Crusadersのウィルトン・フェルダー(sax,b)もこのタイプで、素晴らしくファンキーなプレイをしている。
フラット・ワウンド弦を張って、Ampeg B-15 でファンキーに渋く楽しみたい♪
私の中の、コレクター的な心を満たす一本。
何と言っても、大切な宝物である。
※写真は準備出来次第、順次載せます。
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