No.18 【 Fender Precision Bass '71 NT/M 】

 

 


アルダー・ボディー
   剥がしナチュラル(元はサンバースト仕上げ)塗装無し
   メイプル・ワンピース・ネック
   P(Fender)+J(VooDoo)+J(VooDoo)3ピックアップ
   2ボリューム・1トーン
   リア・JJピックアップ・セレクト・スイッチ
(フロント/ミックス/リア)




'78年購入。
私にとってPrecision Bass第一号である。
当時Jazz Bass二本('71年SB/Rフレットレスに改造、'77年NT/M)で勝負していたが、Precision Bassも欲しいと思っていた。
The Brecker Brothersやバリー・マニロウのバックでの、ウィル・リーのPrecision Bassでのプレイにはまっていたのである。
そのゴムまりの様な、というか、なんとも弾力性に富む音にヤラレテいた。
本人が何年製のどんなPBを使っているか、など全く調べてはいなかった。

そんな折、吉祥寺の丸井のお向かいに当時あった『ヒワタリ楽器店』('70年代から'80年代は殆どこの店で楽器を購入)に、中古でこのベースが入荷した。
既に前の持ち主の手で、元のサンバースト塗装は剥がされて、木の地肌が剥き出しの状態。
鼈甲柄のピックガードは全面黒く塗りつぶされており、ハードケースさえも付属していなかった。
しかし元気な出音が印象的だった。
弾いてみてそれほど違和感は無かった様に思えた。
値段もかなりお安くお手頃だった。

「じゃあ買ってみるか」
という安易な考えだった。

弾き込んでいく内に、ネックが幅広く太すぎて、とても疲れる事に気が付いた。
Jazz Bassの細くて狭いネックに慣れていた私の手にとって、かなりの負担だった。
たまにウィル・リーをやってみたくなると弾いては、疲れる… と思っていた。
それに、'71年独特のエグイ音にどうしても馴染めなかった。

'97年頃だろうか…
ジョー・サンプルのバンドでジョン・ペーニャが、Prescision のピックアップをPJにして、ご機嫌な音を出しているビデオを観た。
このベースのピックアップをPJにして、ネックも細く薄く削ってみたら、ひょっとして面白いベースになるのではないかと思い立ち、当時三鷹にあった楽器屋さんに、改造の相談をした。
話し合っている内にドンドン夢が膨らみ、「PJJにして、リアのJJをミニスイッチで自在に切り替えて様々な音を出せる様にし、エグイ音の癖をバダス・Uブリッジで軽減する。ネックは可能な限り限界まで削る。」ということになった。

出来上がって来てみると、ネックが気持良く手に馴染み、なかなか弾き易くなっていた♪
しかしリア・ピックアップの音が気に入らない。
移動させるしかない。ここまで来たらとことんやろう。
そこでザグリを入れて、リア・ピックアップを移動させた。
しかし音は落ち着かなかった。
仕方なくまたザグリを入れて移動させた。
それでもイマイチ良い音にはならなかった。
以来何度も少しづつ移動させて試している。
ピックアップ(VooDoo)自身の癖が合わないのかもしれない…(いまだに交換していない)
というわけで、ボディーに大きな穴が空いてしまったのである。
しかしこのベースのフロント・ピックアップが持つ、基本のエグイ音は全く変わらなかった。

今にして思えば、このエグイ音は正に'71年の音であり、このベースの最大の魅力なのである。
色々いじられて穴だらけになっても本質が変わらないところは、なかなか根性のある奴である。

気に入らないのに手放せない、不思議な魅力のベースだ。


※写真は準備出来次第、順次載せます。

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