No.22 【 Alembic MSB Exprora Series U '83】

 

 

キルテッド・メイプル(トップ/バック)/
マホガニ(コア)ボディー
   ナチュラル仕上げ(ハイ・グロス・ポリエステル)
   32inch (3メイプル+2パープルハート)ラミネート・ネック
   エボニー指板
   ネック・サイド・LEDポジションマーク
デュアル・トラス・ロッド
   ピックアップ SC-1 × 2 w/ハムキャンセラー
   ピックアップ・セレクター・スイッチ
   マスター・ボリューム
   2ボリューム、2 low-pass filter w/
バリアブル・Q・コントローラー
   5ピン・キャノン出力(ステレオ出力/AC電源供給)
   ステレオ標準ジャック出力(18V電池式)
   ※購入後すぐにモノ出力ジャックに改造
   パワー・サプライDS-5



'98年購入。
SSB SeriesT'77, SSB SeriesT '78(売却), SSB RSC '87, MSG SeriesT '80, に続いて、私にとって5本目に当たるアレンビック。
その後、MSB '92 Stanley Clarke Limited(売却)、LSB 5st. '77(売却)も含めて7本持っていた。

このベースは、The Who のジョン・エントウィッスルがアレンビックに作らせた【スパイダー・ベース】を基本に、彼の物とほぼ同じ内容に作られている。
スタンリー・クラークも以前、同じアレンビック・MSBエクスプローラ(Series Uではないハムバッキング・ピックアップ×2のタイプ)のブラックのを所持していたが、盗難にあって今は持っていない。
この二人のベーシストが使っていたエクスプローラ。
それ故に、妙に魅力を感じてしまう。

新大久保の楽器屋に中古で入ったのを、旅先で見たPlayer誌で発見。
すぐに電話でHoldを申し込んで、二週間後に店に受け取りに行った。
オリジナルのままの、とても良い状態だった。

SeriesU というのは、SeriesTの low -pass filter の Q スイッチ(フィルターのかかる帯域を変える)を可変式にし、マスター・ボリュームを付け、ネックのポジション ・マークをLEDにしたものだ。(現在はどのモデルにも、オプションでLEDを付けられる)
バリアブル・Q・コントローラーは音に大きな変化を付けてくれるが、実際に自分の好みとして【使う音】は大体決まってきてしまうから、スイッチ式の方が使い易いと思う。
マスター・ボリュームやバリアブル・Q・コントローラーという、可変抵抗が入っている分、出力信号がストレートに行かないので、如何にロー・インピーダンスだとはいえ、SeriesTより幾らか音が細くなってしまっている様に感じる。

MSB、つまりミディアム・スケールであるが、エクスプローラの形をしているので全長は長い方だ。
重量もかなりのものだが、意外に弾き易い。
立って弾くと、右脇から右腕の下にボディーの角が収まり、とても安定する。
座って弾くと、ボディー下方の凹みが膝にフィットし、ネックの位置も都合良く、真に弾き易い。
スルーネックの上に、24フレットの位置がボディーとの付け根なので、ハイポジションまで楽々と弾くことが出来る。
もしかしたら、アレンビック・ベースの中で最も弾き易いモデルなのかもしれない。
暗いステージ上では、LEDのポジションマークが絶大なる威力を発揮する。

出音は言うまでもなくアレンビックそのもの。
スタンリー・クラーク的な音も、艶やかに簡単に出る。
ショートスケールより伸びが良く、ロングスケールよりクリスピーな音。
両方の【良いとこ取り】だ。
但しこの良さは、このベース単体の特徴かもしれない。
以前弾いたミディアムスケールのSeriesTタイプ(ボディーの形はSSBタイプだった)は、どっち付かずの寝惚けた音だった。

このベースは実はこの格好故に、いまだにライヴでは使ったことが無い。('07.1月現在)
どうも自分の音楽にはマッチしない様に思ってしまうのである。
ジョン・エントウィッスルの使用で有名だし、ハードロックやメタル系のバンドのギターでよく見掛ける形なので、どうしてもロック向きの形だという先入観がある。
買った直後にバンドのリハで使った時に、音的には全く問題は無かったのだから、お構い無しに遊び心で使ってしまえば良いのだろう。
しかし、88鍵キーボード用ケースなみに大きなハードケースも困りものだ。
ボディーを採寸してソフトケースを作れば良いのだろうが…

もしかしたら、テナーベースとしてA,D,G,C,のチューニングで、ソロ等に使ったら面白いかもしれない。
とにかく持っている以上は使わなくてはもったいない、魅力的なベースである。


※写真は準備出来次第、順次載せます。

このページの上に戻る