''05年購入。
私が初めてベースギターを手にしたのは'67年。
中学校2年生だった。
それは日本製のGrecoのGB-380(?)だった。
本当はアメリカのFender Jazz Bassが欲しかったが、中学2年生の私にはあまりに高価で買えなかったし買ってももらえなかった。(当時はプロでも持っている人は少なかった)
当時FenderやGibsonのベースをコピーした日本製のベースは実に酷い作りで、形など似ても似つかないし、音も本当に酷い恥ずかしい物ばかりだった。
日本はまだベースギターという楽器に真剣に取り組んでいなかった。
音楽の低音に対しての意識が薄い時代だった様に思う。
ステレオ・ブームになる前だったから、一般的な音楽再生機器が充分に低音を再生出来なかった事もあるだろう。
しかしGibson EB-3をコピーしたそのGrecoのベースは、かなり本物に似ていた。
もっとも私は、本物がどんな音なのかも知らなかったが…
ショート・スケールで私の身体に合っていたし、ベースらしい音に母も満足そうだったし、値段も\38,000だったのでなんとか買ってもらえた。
ちなみに母は国立音楽大学のピアノ科を出た、プロのピアニストである。
母は低音部を大切に弾く人なので、私もその影響を受けてベース好きになったのではないかと思っている。
当時としては品揃えがしっかりしていた銀座のヤマハ楽器で、散々弾き比べてそのベースを買った。
買った時から、何故かブラックのナイロン弦が張ってあり、モコモコの音しか出なかった。(意外に心地良い音に感じていた)
家に帰ってから、アンプが無ければ音も出ない事に気付き、急遽アンプも買ってもらう事になった。
すぐに吉祥寺の十字屋(だったと思う=今は無い)に行き、最初に買ってもらったアンプは、Ace Toneの30Wギター/ベース切り替え式、12inchスピーカー1発の真空管アンプだった。(これはギター用としても素晴らしい音だった)
当時は家でThe BeatlesやThe Bee Geesのコピーくらいしかやらなかった私には、この組合わせで充分の物だった。
中学校2年から高校1年生までは、そのベースを弾き捲くっていた。
アンプは高校になってからELK のViking-60に昇格した。
主に好きな曲をコピーして、自宅にあるだけの楽器類を駆使してテープレコーダーのピンポン録音で音を重ね、一曲に仕上げるのが楽しみだった。
高校2年('71年)の時に、念願のFender Jazz Bassを買ったので、そのGreco のEB-3コピーモデルは、人にあげてしまった。(誰にあげたかが思い出せない)
Creamのジャック・ブルースのEB-3の音にハマったのは、高校3年くらいだ。
Led Zeppelin やDeep PurpleやGrand Funk Railroadが流行り、Creamと共に、高校の文化祭を渡り歩いてジャムる時の必須課題曲だった。
基本的に私はJazz Bass派ではあったが、ジャック・ブルースのブリブリなドライブサウンドはよく真似した。
奔放に駆け回るフレーズは、自由なパワーに満ちていて、闘うベースとしての魅力に溢れていたからだ。
初めてのベース、EB-3コピーモデルを手放してしまった喪失感もあって、EB-3のヴィンテイジに出会う度に試奏してみてはいた。
が、良い物は無かった。
そんな矢先Gibsonが、EB-3のリイッシューモデルを安価で出すという情報を聞いた。
ちょっとウキウキしながら待った。
約半年後、復刻モデルは結構話題になって発売された。
しかも完全復刻ではなく、現代的発展バージョンとして登場した。
《2ボリューム2トーン4ポジションロータリースイッチ》を
《2ボリューム1トーン》
に簡略化した。
余計なロータリー・スイッチや抵抗類を排除して、レスポンス重視のレイアウトだといえる。
スイッチツマミ類が少なくなり、昔のEB-3に比べると見た目は多少間抜けな雰囲気だが、音は文句無く良い。
あのブリブリサウンドがいとも容易く出る♪
フロント・ピックアップも使い易い特性の物が採用された。
しかも値段がリーズナブル。
これは買いである♪
その元気一杯の音は、弾いていて思わずニヤニヤしてしまう。
自由奔放にブリブリ遊ぶベース♪
『一家に一台EB-3』なのである。
※写真は準備出来次第、順次載せます。
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