【 Hofner 125th Anniversary 2012 Diamond Jubilee Violin Bass 】

 

 

 

"Hofner 125th Anniversary 2012 Diamon Jubilee Violin Bass"
(in celebration of Her Majesty The Queen's Diamond Jubilee 2012)
Body Spruce Top
     Flame Maple Back
     Flame Maple Side
Neck Flame Maple 2piece Set Neck 30inch Scale
Fingerboard Rosewood
Bridge Ebony

 

 

 

 

※写真はクリックで拡大します

 


2013年8月購入

2012年6月4日、イギリス・バッキンガム宮殿で行われた、エリザベス女王即位60周年記念のコンサート 【The Diamond Jubilee Concert】

様々な世界的ビッグアーティストが登場し、
トリを飾ったのが Sir. Paul McCartney。
そしてラストに、出演者全員で"Ob-La-Di,Ob-La-Da"を歌った。

その時にポール・マッカートニーが、ユニオンジャックにペイントされたHofnerベースを弾いた。

凄いインパクトだった。

「オオッ これは…  いいなぁ  ほしい」
と思った。

寿子も 「ねぇ あのベース売ってないの?」
と言うので早速調べたが、
見つからなかった。

「絶対にそのうちに限定生産で売り出すぞ」

と、待つ事一年

ついに発売された。

ドイツのHofner社で、
あの日ポールが弾いたベースに忠実に、500/1 Vintage 62 モデルを基にハンドメイド。

世界限定60本

その内の10本が日本に入荷した

「急げ」

ネット検索で2本だけヒットした
速攻で電話をしてHoldした

Hofner は出来上がりの個体差が激しい。
店に試奏に行った時は、
正直なところ、あまり期待していなかった。

しかし弾いてみると想像以上の音の良さ
ボディーのバランスも、肝心のネックの状態も、
問題が無い。
「これなら大丈夫」
迷う事は無かった

そしてついに

世界限定60本の内の1本
"Hofner 125th Anniversary 2012 Diamon Jubilee Violin Bass"
(in celebration of Her Majesty The Queen's Diamond Jubilee 2012)
が、我が家に到着した。

ジュラルミンのケースはスペシャルな雰囲気を持っている

ジュラルミンのケースはスペシャルな雰囲気を持っている
本体は軽いが、ケースは結構重い

 

シリアルナンバーは 【PO3061 / 32 of 60】

シリアルナンバーは 【PO3061 / 32 of 60】

   
Hofner 社の125周年記念でもある

Hofner 社の125周年記念でもある

   
60本製作した中の32番目の作品

60本製作した中の32番目の作品

 

ユニオンジャックの白の部分は、生木の色をそのまま生かしてあり、優しい風合いを出している

ユニオンジャックの白の部分は、生木の色をそのまま生かしてあり、優しい風合いを出している

   
木目が美しい ボディー・バックとサイド、
ネックのフレーム・メイプル

木目が美しい
ボディー・バックとサイド、
ネックのフレーム・メイプル

   
指板のローズウッドも美しい

指板のローズウッドも美しい

   
ネックもフレーム・メイプルの2ピース

ネックもフレーム・メイプルの2ピース

   
ネックの付根にはホワイト・パールの飾り板が貼ってある ストラップピンはポールと同じ位置に後から付けた

ネックの付根にはホワイト・パールの飾り板が貼ってある

ストラップピンはポールと同じ位置に後から付けた

   
ピックアップはエスカッションごと乗せて固定しただけの物 Gibsonの様に穴を開けてつける方式ではない 
ピックアップの上下調節ネジは、エスカッションのサイドに付いていて、調節にコツがいる 
エボニー製のブリッジは挟んであるだけだ 
オクターブ調整は微妙だが、気にはならない

ピックアップはエスカッションごと乗せて固定しただけの物
Gibsonの様に穴を開けてつける方式ではない
ピックアップの上下調節ネジは、エスカッションのサイドに付いていて、調節にコツがいる
エボニー製のブリッジは挟んであるだけだ
オクターブ調整は微妙だが、気にはならない

 

私が中学1年生の頃
学校の昼休みに校内放送で、放送部が当時のヒット曲を流していた
放送部の顧問が英語の先生だったから、流す曲はイギリスのヒットチャートばかりだった。

ピアニストだった母親の影響で、
それまではクラシック音楽しか聴かなかった私にとって、
それは実に新鮮な響きだった
しかも何故かベースギターの音がとても耳に残るのだ。

最初に気になったベースギターの音は、
Bee Gees の"獄中の手紙"のモーリス・ギブのプレイだった。
しかし、ベースギターを弾きたいと思ったのは、
The Beatles の"Don't Let Me Down" の
ポール・マッカートニーのベースだった。

その後にリリースされたBeatlesのアルバム"Abbey Road"は、
正に素晴らしいベースプレイの宝庫だった。

母親におねだりして買ってもらったのはGrecoのSGベースだった。
比較的安価な日本製ベースの中で一番マシだったからだ。
Beatlesを懸命にコピーして、
高校生になってからも学校の文化祭などで演奏した。

だが何故か、肝心のHofnerのヴァイオリン・ベースを手にする事は無かった。
高校2年でFender Jazz Bassを手に入れてからは、完全にBassの基本がJazz Bassになった。
それからは、私の音楽やベースギターに対する価値観は様々に変化していった。

あれから46年。
私の音楽生活は様々に変わってきた。
自分のオリジナル曲も、大学の頃からロックからジャズの方向へ変わり、
以来、ジャズやフュージョン系の曲ばかり作曲し、演奏している

しかし
いまだに、The Beatles そして Paul McCartney は大好きだ
別格だ

そして、46年経って初めてHofnerを手に入れた
しかも11年ぶりにポールが来日する年に

「何だか縁があるなぁ」
と思った

前回の来日の東京ドームでのコンサートでは、
"My Love" をポールが歌い出した時、
何故だか涙があふれて止まらなかった
コンサートで泣いたのは初めてだった

ポールは
私にとって特別な存在なのだと思った

11年振りの来日公演
2013年11月18日の東京ドーム
それはもう
目を疑う程の素晴らしさだった
71歳とは到底思えない
3時間ノンストップで37曲

そこには
子供の様に自然体で嬉しそうに
一曲一曲を楽しんで演奏し、歌うポールがいた
何かが吹っ切れて
とても艶っぽくて
観る者の心にストレートに入り込んで来る、大きなパワーを感じた

 

久し振りに

今までよりも
The Beatles を
Paul McCartney を
聴く様になった

そして
よく弾く様になった

ポール・マッカートニー・メドレーを楽しむ♪【HOTコロッケ】にて※写真提供:HOTコロッケ

(ポール・マッカートニー・メドレーを楽しむ♪【HOTコロッケ】にて ※写真提供:HOTコロッケ)

このベースを
自分の好む音になる様に、弾き易くなる様に調整して行くのが楽しい

 

もちろん
このベースは
私の、大切な宝物だ

 

(楽器写真撮影:佐藤勝也)

 

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